売れてるショップの常識!?ネットショップ集客効果の時間差

突然ですが、あなたはネットショップの集客に、すぐに効果がでるものとそうでないもので比較的大きな違いがあるのをご存知でしょうか?

おそらく、SEOくらいはどこかの記事や人づてで知っている方もいるかと思います。
しかし、それ以外はあまり聞いたことがないという方がほんどではないでしょうか。

そんな方のために、このページではネットショップの主要な集客手段を、短期で効果が出るものと、中長期で効果が出るものに分類し、その理由とアドバイスも含めてご紹介します。

これを読めば、優先順位をつける目途がたてられるだけでなく、目先の結果に一喜一憂することが少なくなり、精神的な不安や苦痛からも解放されることでしょう。

特に、ネットショップを新規に立ち上げる方は、ただでさえ売れるかどうか不安で、夜もろくに眠れないくらいのプレッシャーを感じている方も少なくないと思います。
その不安の種の解消に、きっとお役立ていただけます。

さらに、社内外に対しても、どのように集客を実施するかの計画を示すことができるため、理解が得やすく、計画性が実行力を推進し、成功する確率も高くなるでしょう。

短期的に効果がでやすい集客施策

ネットショップにおける有効な集客手段はいくつかありますが、すぐに効果が見込めるものとそうでないものがあります。
ここでは、比較的すぐに効果が見込める集客施策をネット上での施策とそれ以外、有料と無料という切り口でまとめてみましたのでご覧ください。

経路有料無料
オンライン(ネット)リスティング広告 / ディスプレイ広告(リマーケティング)/ アフィリエイト広告ブログ(自社営業以外)
オフライン(ネット以外)チラシ / DM配布 / 雑誌 / カタログへの掲載 / 展示会 / 見本市の出品友人・知人への告知

上の表が短期的に成果が見込めるといわれている集客施策です。
下記にてそれぞれの施策についてかんたんに解説します。
※表のものがすべてではなく、ほかにもTVCMや新聞・ラジオ・交通広告などもありますが、それらマス広告(TVCMなどのことをいう)を使えるのは一握りなので、例外としてあえて外してあります。

有料集客

オンライン(ネット)施策

リスティング広告

インターネット広告の中では、最も早く売上につながりやすい広告です。
なぜ早く成果(売上)につながるかというと、リスティング広告は、検索をする人に向けた広告というところにあります。
検索をするということは、検索する対象のものについてすでに興味をもっていて、調べる・探しているという行動をしています。

そのような”すでに需要がある状態“のため、買ってくれる可能性が高いのです。
広告にお金をかけられて、短期的に売上をあげなければいけないというショップ様はまずこちらを検討しましょう。

ただし、効果が高いリスティング広告にも向かない商材があります。
広告を出す前に必ず下記をチェックし、あてはまる場合には別の施策を検討しましょう。

▼リスティング広告に向かない商材

  • まったく新しい商品…知らないので、検索もされません(新ブランドも同様)
  • 飲料などどこでも売っていて、まったくほかと差異がない商品…なにか特徴がないと選ばれません
ディスプレイ広告(リマーケティング)

リターゲティングは、リスティングと同じく短期的に効果が見込める広告です。
なぜ短期的に効果が見込めるかというと、この広告の特徴にあります。
その特徴とは、広告の配信対象が、1度でもショップに訪問したユーザーになることです。

1度訪問しているユーザーのため、必然的に興味・関心の度合いが高く、反応率も高いのです。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は、リスティングやリターゲティングほど成果(売上)の数は多くないかもしれませんが、短期的に効果があがりやすく、費用対効果という意味においてはかなり高い広告です。

費用対効果が高い理由は、その料金が成果報酬(購入まで至ったら費用を支払う)だからです。
また、短期的に効果があがりやすい理由は、第三者が客観的な評価として、たとえば「おすすめ」として運営している自身のショップを紹介してくれるからです。

オフライン(ネット以外)施策

チラシ・DM配布

チラシ・DMは、商品を販売する対象の年齢層が高いほど効力を発揮します。
理由は、インターネットの普及が進んできた今でも、特に65歳を超えるようないわゆるシニア層は、習慣として新聞を読み、チラシについても捨てる前にひととおり目をとおすためです。

逆にいえば、年齢層が30代までの商材を扱っている場合には、紙の広告の効果がでにくいともいえます。
※一部郊外では地元の有力紙などあるため、例外もありますが、その例外は除きます。

雑誌・カタログへの掲載

雑誌・カタログ掲載は、チラシ・DMと同様に対象の年齢層が比較的高い層の場合に効果を発揮します。
ただし、対象の年齢層が高いだけではなく、掲載している商品点数が多く、読者も比較的多いということが条件になります。

また、性別も関係することが多く、特に女性ではそのカタログのファンという方もいるため、性別も考慮する必要があるでしょう。

展示会・見本市への出品

展示会・見本市は、常時開催しているわけではないので、厳密に分類すると短期といい難い部分もあるかもしれません。
ただ、展示会などのあとは、検討期間の長い商材を除き、比較的早い段階で売上へとつなげることが可能です。

しかし、展示会などは特に、一部自治体運営などを除き、費用や準備の時間・人員が必要になるため、有料の集客ではまず先に紹介したインターネット広告がおすすめです。

無料集客

オンライン(ネット)施策

ブログ(Ameba、はてななど)

ブログは、無料ではじめられて、きちんとやり続けられれば、短期的にも効果(売上)を発揮します。
さらに、ブログは見られる可能性を高めるということ以外にも、SEOに有効な外部リンクが得られるなどのメリットがあります。特に、ブログの中でも知名度・閲覧数共に高いのがAmebaブログです。
Amebaブログには人が多く集まっているため、必然的に見られる可能性も高くなっています。
実施できる状況であれば、まずこのAmebaブログをおさえておいて損はないでしょう。

オフライン(ネット以外)施策

友人・知人への告知

友人・知人への告知については、もっとも難易度が低くすぐにできる集客施策です。
まずは身近な人へ自社の商品の魅力を伝え、そこからさらに口コミで広がる可能性を作っていきましょう。

中長期的に効果がでる集客施策

ここでは、前の項目と同じように、中・長期的に効果がでる集客施策をまとめました。
なぜ時間がかかるのかの理由も記載していますので、是非ご覧ください。

経路有料無料
オンライ(ネット)純広告 / 動画広告 / 記事広告 / SNS広告(Facebook、Twitter)/ ディスプレイ広告(リマーケティング以外)SEO / ブログ(自社ショップ上)/ SNS(広告以外)
オフライン(ネット以外)雑誌(連載含むコラム記事)自社主催の展示会などイベント / インタビュー(雑誌・TVなど)

中長期的に効果がでる集客施策については上の表のようになります。
それぞれ特徴があるため、下記にてかんたんに解説します。

オンライン(ネット)施策

純広告

純広告は、短期的な効果がでる場合もありますが、少し時間がたったあとに効果がでやすい広告です。
なぜなら、リスティングやリターゲティングと違って、検索や訪問といった能動的な行動をしたユーザーを対象とするのでなく、 興味・関心の度合いが不明な多くのユーザーに向けた広告だからです。

動画広告

動画広告は、商材や動画そのものの質(動画は表現の自由度が高く、インパクトがだしやすい)に大きく左右されますが、効果がでるまで時間がかかりやすい広告です。
その理由は、純広告同様見てもらう対象が何らかの行動をしたユーザーでなく、多くの人たちに向けた広告だからです。
※動画広告は、TVと違って趣味や興味・関心で対象者はある程度絞ることが可能です。

記事広告

記事広告も、何らかの能動的な行動をした人が対象でなく、記事を読む多くの人に向けた広告です。
そのため、たまたま見かけた記事で自社を知ってもらうことがほとんど(SNS経由やブランド知名度が高い場合を除く)のため、効果がでるのに時間がかかりやすくなります。

SNS広告(Facebook、Twitter)

SNS広告は、動画同様広告の内容によって成果が大きく変わってきますが、成果がでるまで時間がかかりやすい広告です。
その理由は、性別や年齢・おおまかな関心程度では対象を絞り込めますが、自社のことを知っていて、 商品が属する分野に必ずしも興味がある人に訴求できるとはいえないからです。
※Facebookのリターゲティングは除く

ディスプレイ広告(リマーケティング以外)

ディスプレイ広告ネットワークは、リターゲティング以外の多くの人に自社のことを知ってもらう広告になるため、成果がでるのに時間がかかりやすくなります。
ただし、最近では送る対象が細かく選べるようになっており、組み合わせにより短期間で成果がでるようになってきています。

また、知ってもらうきっかけを作ることについては、何十万という広告の枠に一括で配信できるので、効率の良い広告です。

オフライン(ネット以外)施策

雑誌(連載含むコラム記事)

雑誌の中でもコラム記事は、その特性上自社のブランドイメージを向上させるために使われる集客方法です。
記事の内容は、商品と料金を掲載する通常の雑誌記事とは違い、たとえば業界などの大局的な話しや、特定のテーマについてのコメントがほとんどです。

そのため、それを読んだ人たちに対して、間接的に会社や個人などを知ってもらうきっかけを作ることが主たる目的になります。

無料集客

オンライン(ネット)施策

SEO

SEOは、無料で実施できるインターネット集客手段の中で、最も工数に見合った効果が期待できます。
また、効果がでるまでに時間がかかりますが、ほかの広告などと比較すると時間がかかる意味が少し違います。

なにが違うかというと、一定期間(競争状況によって変動)を経てSEOに成功し、たとえば特定のキーワードで検索順位1位になった場合、 その先はすぐに効果が継続的(順位が落ちるまで)に見込めることです。

ブログ(自社ショップ上)

ブログも、効果がでるまで時間がかかりやすいですが、無料で実施できるわりに効果が期待できる方法です。

※最近では、ブログを活用して、自社商品の宣伝だけでなく、 関連のある情報や役立つ情報を載せることで潜在顧客を連れてくる、いわゆるコンテンツマーケティングもあらゆるところで活用され、成功事例がでてきています。

こちらは、SEOやSNSまでプラスの影響を与えるため、特に注目されています。
ただし、ブログを書き続けるために、それなりに手間がかかるので、もし時間がかけられる状況であれば、検討してみてください。

SNS(広告以外)

SNSは、ブログ同様に新規のお客様というよりは既存のお客様に対して効果を発揮する無料の集客施策です。
特に、Twitterは若年層(10代、20代)を対象とした商品の場合に、高い反応を得られる可能性があります。

また、ファッションや美容系商材を扱うショップ様は、ビジュアル表現がメインとなるInstagramが効果的です。

ただし、SNSは特にコミュニケーションを軸としたツールなので、売り込み要素が強いと反応が薄くなります。
そのため、通常の広告と比較すると効果がでるまで時間がかかるのはご理解いただけるかと思います。

オフライン(ネット以外)施策

自社主催の展示会などイベント

自社主催(共催含む)の展示会イベントは、どちらかというとブランドや商品の知名度がある前提でないと、そもそもお客様が集まらないため、時間がかかる方法です。
ただし、ブランド知名度が上がれば、自社の世界観を自由に表現することもできるため、効果があります。

インタビュー(雑誌・TVなど)

インタビューの記事やTV放送についても、効果(特にTVは効果絶大)はありますが、商品力(少なくとも何らかの特徴や差異)があって、 情報発信をしたあと口コミで広がっていき、インタビューにつながるなどの流れになります。

そのため、意図的な操作が難しく、順序は発信したあとになるので、時間がかかるのはご理解いただけるかと思います。
ただし、機会を作るという意味では、まったく操作できないわけではないので、工夫の余地はあります。

まとめ

ネットショップの集客には、なにがどのくらい効果がでるまでにかかるのか、ご理解いただけたでしょうか?

本文中にもありましたが、集客の効果にはどうしても時間差がでてしまいます。
その時間差があることを意識して、是非うまく活用していただきたいと思います。

そして、自社のおかれている状況(人手と資金)に応じた施策を選択し、できる部分を徹底的に研ぎ澄まして、効果(売上)の最大化を目指してください。
ひとつの集客で効果がでるようになれば、ほかの集客施策へ投資できる資金が捻出できます。

ただし、どんな状況であっても必ずSEOだけは実施してください。
単純にお金がかからない以上に、かけた分の労力に見合った効果は確実に得られます。
むしろ、SEOにさえ成功して、検索上位を独占できれば、ほかの集客はやらなくても良いくらいです。
詳しくはSEO成功のポイントで解説していますので、あわせてご覧ください。

是非ここで得た知識を、知識だけで終わらせずに活用し、集客が成功することを祈っています。

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