【2022年】ECプラットフォームとは?徹底比較から自社ECサイトを作ろう

ECプラットフォームの選び方でお悩みではありませんか?
本記事では、そもそもECプラットフォームとは何なのか、その意味から各プラットフォームの費用感・自由度まで詳しく解説します。初心者の方は、ECプラットフォームを適切に選べるように役立ててください。

ECプラットフォームとは?

「新しくECサイトを立ち上げよう」
「今運営しているネットショップをリニューアルしたい」
ECサイトを作るとき決めなくてはいけないのが、ECサイトをどのように構築するかです。ECサイトを構築するためにはベースとなるシステムが必要となり、このシステムのことをECプラットフォームと呼びます。

しかし、ECプラットフォームはひと目では選びきれないほどたくさんのサービスがあります。
自分の希望に適したプラットフォームを選択するためには、作りたいサイトのイメージをしっかりと決めたうえで、それぞれのサービスの特性と照らし合わせていくのが確実です。
まずは、モール型ECと自社EC、どちらのタイプのショップにするか決めましょう。

モール型ECと自社ECの違いって?

ECサイトには、モール型ECと自社ECの大きく分けて2種類が存在します。
モール型ECとは、いわばオンライン上の百貨店のようなもの。複数のショップや企業が、ひとつの大型サイトに出店・あるいは商品を出品する形になります。
代表的なモール型ECだと、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなどがあり、対して自社ECは、独立したドメインで運営されているネットショップのことを指します。

はじめるのにかんたんなのはどちら?

まず、初心者でもかんたんにはじめられるという点でオススメなのはモール型ECです。

すでに存在するネットショップに出店する形をとるため、新たにサイトのドメインを取得したり、構築したりといった手順が必要ありません。
また、モールによってはアクセス解析の機能やマーケティングのノウハウを出店者に提供している場合があり、専門的な知識がなくとも集客具合や商品の売れ行きを分析し、施策を立てていくことができます。

機能面やデザイン面での自由度はどちらが高い?

一方で、商品の見せ方などサイトデザインにこだわりたいのであれば選択肢は自社ECになるでしょう。

モール型ECは基本的にモールサイトのデザインやルールに従って商品を露出するので、ショップごとにアレンジできる範囲は狭く限られます。
その点、自社ECであれば自由度が高く、労力はかかるもののより自分のイメージにあったサイトが作れます。

より収益をあげたいならどちら?

肝心の収益の面で考えた場合ですが、モール型ECと自社EC、どちらがよりよいかを一概には述べることはできません。
集客力の面で言えば強いのはモール型ECですが、出品・出店を続けるにはモール側に手数料となるロイヤリティを払わなくてはならず、ランニングコストがかかります。
自社ECの場合、イチからサイトを作るので初期投資はかさみますが、長い目で見ればモール型ECよりも高い利益率が見込めるでしょう。

また、モール型ECと自社ECでは構築の手法もそれぞれ異なります。
サイト設立にあたり、社内でどれだけの費用と労力を割けるのか、この点もしっかり確認したうえで、どちらのタイプを選ぶかを決めるとよいでしょう。

ECサイト構築の方法・費用・手順など

自社に合うECサイトはどれ?各ECプラットフォームを徹底比較

一口にECサイトの構築といっても、その手法はさまざま。ベースとなるECプラットフォームにも複数の種類があり、それぞれが異なる特性を持ちます。

主なECプラットフォームには、以下の5つのタイプが存在します。
・ECモール
・ショッピングカートASP
・ECパッケージ
・オープンソース
・フルスクラッチ
そしてこれら主要なECプラットフォームの基本的な情報をまとめたものが、以下の表です。

各ECプラットフォームにはそれぞれ「できること」「できないこと」が存在し、かかる費用も種類によって変わってきます。効率的に収益を向上させていくためには、自分のサイトにあったECプラットフォームを選ばなくてはいけません。
これから作っていく、もしくはリニューアルする自分のサイトを、今後数年でどのように発展させたいかをイメージすることがポイントになります。
想定する事業規模は年商いくらくらいなのか、サイトにはどのような機能をつけたいのかなど具体的であればあるほどよいです。
最初にただコストを抑えることばかり優先させてしまうと、あとからサイトを改善したいときに、使用している環境ではカバーしきれない場合があります。
サイトの大規模なリニューアルは労力・費用ともに大きな負担となりますので、はじめのうちにしっかりとビジョンを定め、予算と相談しつつベストなプラットフォームを選びましょう。

5つのECプラットフォームを徹底解説

まずは主要なプラットフォームの特性を確認し、作成したいECサイトに最適なサービスを見つけましょう。

1.ECモール

複数のショップの商品が、ひとつの大きなサイトに集まっているECモール。集客力の高さが何よりのメリットです。
モール型ECはさらに、マーケットプレイス型とテナント型の2種類に分けられます。
マーケットプレイス型のECモールでは、企業やショップが商品のデータのみを“出品”する形でモールサイトに掲載します。

商品データの管理や発送はモール側がおこなうため、出品者側の労力は少なくて済むのがポイント。ただし、商品の見せ方などは一律にモールのルールに従う形となり、他のショップとの差別化は図りにくくなります。良くも悪くも、価格や品質など商品そのものの魅力が売れ行きに直結しやすいのが特徴です。

もうひとつのタイプが、テナント型です。 テナント型のECモールは、まさにオンライン上のショッピングモールといったイメージで、複数のショップがモール内に出店しています。モールECのうまみである集客力を利用しつつ、店舗ごとの特徴を売りにでき、マーケティングの幅が広い点はメリットです。ただし、運用上の負担はマーケットプレイス型よりは大きくなります。
日本国内では、以下に挙げる3つのサイトが主要な大型モールとなります。

Amazon

マーケットプレイス型の代表格。訪問者数が非常に多いため商品がユーザーに認知される可能性が高く、また、新規での出品も比較的かんたんにできる点が特長です。 プランは2022年5月現在、大口出品と小口出品の2種類から選択できます。 なお、商品の保管から注文処理、配送、返品対応までをAmazonが一括で請け負うサービス、FBA(フルフィルメント by Amazon)という有料サービスも存在します。

楽天市場

国内のECモールの代名詞ともいうべき存在が、楽天市場。テナント型の大規模ECモールです。クレジットカードをはじめ他サービスとの連携が強みで、ポイントの還元率も高く、多数のアクティブユーザーを確保しています。
楽天市場の2022年5月現在のプランは、1年契約となります。1年契約プランはさらに3種類のプランに分けられます。
料金は全プランとも月額の出店料に加え、システム利用料・システムサービス利用料(R-Messe利用料など)・決済サービス利用料が発生します。
さらに楽天市場の場合、SNS運用やメルマガ配信にも費用がかかるため、合計すると相応の費用になる点に注意しましょう。

Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングもテナント型のECモールです。Amazon、楽天市場の二者を追う形で年々成長をみせており、こちらも認知度・集客力は十分。
Yahoo!ショッピングのうれしい点は、出店の際の初期費用・月額システム料・売上ロイヤルティが無料であること(2022年5月現在)。
ただし、各キャンペーンにかかる費用や、アフィリエイトパートナーに支払う報酬、決済サービスにかかる手数料は出店者に請求されます。

2.ショッピングカートASP

自社ECサイト立ち上げの場合、比較的費用を抑えられる構築方法がショッピングカートASPです。略してASP、と呼ばれることもあります。
クラウド上でサイトを作っていくため、サーバーを用意する必要がなく、構築期間も短めで手軽にネットショップを立ち上げられるECプラットフォームです。

無料のカートASPと有料のカートASPとあり、無料のカートASPを選択すればコストの負担がなくはじめられる点も魅力のひとつです。
ただし無料のカートASPの場合、あくまでも決められた範囲のことしかできないので、細かくサイトをカスタマイズできるような自由度の高さは求められません。

【無料】BASE

TVCMなどでおなじみ、一般的な知名度も高いBASE。
出店者でページの体裁を編集できる範囲が広く、好きなようにサイトをデザインしたい方へおすすめです。
Instagramとの連携機能があり、投稿写真を利用したマーケティングやプロモーションにも便利です。

【無料】STORES

STORESにはフリープランと、月額料金がかかるスタンダードプランの2種類のプランがあります。フリープランでも決済方法などを豊富な選択肢から選択でき、商品登録数の制限などもありません。
さらにオプション料金を支払うことで、使用できるサービスの幅が広がります。

【有料】makeshop

用意されている機能が充実していて、サイトを作る際の選択肢が広いのが特長です。
メルマガ配信をはじめ、ユーザーの行動履歴にあわせたレコメンド機能や、SNSとの連携機能などマーケティング面もしっかりとサポートされています。

【有料】Shopify

2017年に日本に上陸したShopify。国内ではまだそこまで認知されていませんが、実は世界ではトップクラスのECサイト作成サービスです。
世界各国の決済方法や言語がカバーされているので、今注目の越境ECに向いているのが特長。在庫の管理がしやすい点もメリットです。

【有料】FutureShop

フューチャーショップを選ぶメリットは、年に数回のバージョンアップがおこなわれており、常に最新の機能が実装されている点。
とくにデザイン面ではカスタマイズの自由度が高く、ファッションやコスメなどブランディングにこだわりたい業種のECサイトにおすすめですが、選択プランによってはやや高額になることも。

【有料】ショップサーブ

ショップサーブの魅力は、安心のサポート体制。出店後には専任で担当者がついてくれます。
連携サービスも充実しているうえ、ページ制作や集客プロモーションも代行が可能。“売れる”サイトにするために、運営をしっかりとバックアップしてくれるサービスです。

3.ECパッケージとは?

ECパッケージは、サイト運営に必要な機能を体系的に利用できる手法です。商品管理から掲載する文章や画像などのコンテンツ、ブログ機能・メルマガに至るまで、ECサイトの基本的な運用を網羅できます。
ただし、費用は高額。億単位での高い年商を目指す、大規模なECサイトに向いています。

4.オープンソースとは?

オープンソースは、ネット上に公開されている、プログラミングされたソースコードを利用してサイトを構築する手法です。個人でブログサイトやHPを作成できるWordPressなどが有名です。
ソースコードとは、サイトを作るための設計図のようなもの。すでに出来上がっている設計図を使い、アレンジを加えながら自分のサイトを構築していくイメージです。

5.フルスクラッチとは?

フルスクラッチとは、すでにあるシステムやソフトウェアを使わずに、1からサイトを作っていく手法です。当然、莫大な人的コストと時間がかかりますが、そのぶん思い描く通りのサイトをオープンできます。

結局自社ECサイトを構築するならどのECプラットフォームがいいの?

「主要なプラットフォームの種類はわかったけれど、結局どれを選べばいいのかよくわからない!」という方もいるのではないでしょうか。
初心者の方におすすめなのは、モール型ECか、ショッピングカートASPで立ち上げる自社ECです。
どちらも比較的かんたんにネットショップをオープンできます。
ここからはECモールとASPに注目して、さらにその中でどういったサービスを選べばよいかを解説していきます。

ECモールなら楽天・Yahoo!ショッピング・Amazonが人気

ブランドや企業自体の認知度が育ち切っていない場合、有力な候補となるのがECモールです。なぜなら多くのモールが多数のアクティブユーザーを抱えており、それだけ多くのお客様の目に商品が留まりやすくなるためです。
中でもやはり、楽天・Yahoo!ショッピング・Amazonは集客力の高さでダントツの人気を誇っています。
ただし、3サイトともロイヤリティなどのランニングコストがかかってしまうので、注意が必要です。

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ショッピングカートASPでおすすめなのは?

ショッピングカートASPは無料のものから有料のものまで、多くの企業からサービスが提供されています。
費用の違いで迷われる方もいるかもしれませんが、そんなときは自分の目指すサイトの規模感を基準に考えましょう。
初期費用・月額費用がかからない無料のサービスでも、基本的には十分サイトを構築することが可能です。

ただし、やはり本気で収益を生み出していきたい場合、おすすめは有料のASPです。やはり、高い収益をあげるサイトは、それだけ機能面が充実しておりユーザーの満足度が高いもの。有料ASPならサイトを作るうえで選択肢の幅がぐっと広がりますし、より希望通りのショップをオープンできます。

有料カート(makeshop)と無料カートの比較

ネットショップ開業のおすすめサービスを徹底比較

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございました。
ECプラットフォームの解説をしてきましたが、どのECプラットフォームを選ぶのが最適かイメージはつかめましたでしょうか。
初めてのECサイトを作る場合には、一般的にモールかショッピングカートASPが多いため、まずはそのふたつのどちらかから開店してみることをおすすめします。
もし、ショッピングカートASPを利用する際には、自分の目指すお店の規模に合わせて無料・有料を選びましょう。ただし、無料のカートASPよりも有料のカートASPの方が出来ることも多く、サポートも充実しているため、本気で運営したいなら有料カートASPがおすすめです。

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